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言葉掛けで避けたい言葉とは
2019/08/31


前回、子どもを具体的に褒めることについての基本をご紹介しました。子ども達は感受性が豊かで大人からかけられた言葉に敏感に反応します。何気ない言葉が子ども達の心を傷つけてしまう場合もあるので言葉の掛け方には要注意です。本日は、言葉掛けの際に保育者が気を付けたい言葉、避けたい言葉についてご紹介します。

他の子どもと比較する言葉かけ

「●●ちゃんはちゃんとできているのに」「お兄ちゃんはきちんとできたのに」などの他の子どもとの比較や、兄弟・姉妹との比較をするような言葉掛けは避けましょう。また、「●●くんに比べて上手にできたね」などの他の子と比較して褒めるような言葉掛けも良くありません。
他の子と比べて常に劣等感を抱くようになってしまったり、反対に比較することで優越感を抱き、競争意識ばかりが先行するようになったりと悪影響を与えてしまいます。

強制的な言葉掛け

「先生の話を聞きなさい」「早くしなさい」などといった「●●しなさい」という命令口調の強制的な言葉掛けはNGです。このような言葉掛けが必要な場面もありますが、子ども達に恐怖を与えてしまう可能性もあります。また、どうして怒られているのかわからないけれど、怒られるのが怖いから言うことを聞くという状態になってしまうこともあります。
もちろん、注意や叱ることも大切です。しかし、頭ごなしに怒るのではなく、きちんとした理由を伝えるようにしましょう。

存在を否定する言葉がけ

「どうせ●●ちゃんはできないでしょ」「●●くんがいないと静かだね」などの子どもの存在を否定する言葉掛けはNGです。このような言葉掛けは子どもの自尊心を傷つけてしまいます。
自尊心は自分を大切にする心のこと。自尊心を傷つけられると自分に自信が持てなくなってしまい、結果的には自己肯定感の低下につながってしまいます。

外見に関わる言葉掛け

「背が小さいね」「ぽっちゃりしているね」などの外見に関する言葉掛けはNGです。大人から見るとかわいらしく魅力的な部分も本人は気にしている場合があります。外見を指摘すると心に傷がつき、コンプレックスとして残ってしまう可能性もあるので注意が必要です。

性別に関する言葉掛け

「男の子なんだから泣かないで」「女の子なんだからやめようね」など性別に関する言葉掛けもNGです。性別の勝手なイメージを子どもに押し付けてしまいます。その結果、「男の子なんだから強くならなくちゃ」と自分の気持ちを素直に伝えられなくなってしまったり、「女の子だからおしとやかにしないと」と好奇心やチャレンジする気持ちを奪ってしまうことになりかねません。

脅すような言葉掛け

「言うこと聞けないなら、赤ちゃん組に行ってきなさい」「給食を残すとおばけがでるよ」など脅すような言葉掛けも絶対にNGです。これは子どもをコントロールするために大人の都合で脅しているにすぎません。子どもを傷つけてしまったり、子どもの自主性、主体性を奪ってしまうことになります。