夏場はいつも以上に体調を崩しがちな季節です。
特に子供たちは自分の体調に関して無頓着なことも多いので、大人が気を付けてあげなくてはいけません。
こちらでは夏に気を付けたい、夏にはやる子どもの病気についてご紹介します。
プール熱(咽頭結膜熱)
夏の子どもの病気の代表格で、咽頭結膜熱ともいいます。
アデノウィルスが口、鼻、喉に入る事によって、感染することが原因で、主にプールで感染することからプール熱と呼ばれています。
症状は高熱、咽頭痛、結膜炎をはじめとし、下痢や嘔吐を伴うこともあります。
プール熱に有効な対処法はワクチンなどが今の所ありませんので、子どもの調子がいつもと違う、おかしいと感じた際には他の子や保育士への感染を鑑みて登園は控えましょう。
なお、感染した場合、症状が治まってからも2日間は保菌しているので登園してはいけません。
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは幼児がかかりやすい夏風邪の一種で、プール熱と同じく高熱とのどの痛みが2~3日続きます。
喉の奥に口内炎がいくつもでき、飲食が困難になるためのどの炎症や痛みを抑える薬を飲み、飲食には気を付ける必要があります。特に脱水状態になりやすいので水分補給はマメに行います。
ヘルパンギーナは学校伝染病に指定されているので、症状が治まったあとも2日間は出席当園はできません。
手足口病
口の中の粘膜や手のひら、足の裏、足の甲などに水ぶくれが沢山出来ることが由来です。
また、ヘルパンギーナに似た症状で口内炎が沢山出来ます。
ヘルパンギーナの口内炎は喉奥付近に出来ますが、手足口病の口内炎は口の周りや舌などに多く出来ます。
手足口病はプール熱やヘルパンギーナと同じくせきやくしゃみや唾など飛沫感染だけでなく、保菌者が触ったものを触ることでも感染します。外から帰った後やトイレに行ったあとは手洗いうがいを徹底させましょう。
手足口病にも有効な治療薬はありません。
ゼリー飲料やアイスクリームなどの食べやすい物を与え、脱水症にならないように水分補給をしっかりさせましょう。(柑橘系やヨーグルトなどの酸味のあるものは喉に刺激を与えるので避けましょう)