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窒息の症状と対処
2021/08/06

前回窒息の原因と対策についてご紹介しました。
しかし、どんなにこちらが対策をとっていても保育施設内での小さなお子さんたちは思いもかけない行動をとるので、万が一の対処が必要になります。
こちらでは赤ちゃんや子どもが引き起こしやすい窒息について症状と対処をご紹介しましょう。

窒息したときの症状は?

窒息をすると短時間で命にかかわります。
万が一のときのためにどんな症状が起きるか把握しておきましょう。
子どもたちの様子の変化をしっかり見ておくことが必要です。
●声が出せない
●苦しそうに呼吸している
●喉を押さえる
●顔色が青ざめる
●口に指を入れて何かをだそうとする仕草をしている

異物を喉につまらせたときの対処法は?

まずは救急車を呼びましょう。
救急車が到着するまでに平均8分かかると言われています。その間に応急処置を行うことが重要です。
また、他の保育士を呼んで落ち着いて行動しましょう。

意識がある場合

意識がある場合は救急車が来るまでに異物の除去を試みましょう。
咳が出るようなら咳をさせて異物が吐き出されるまで試してみてください。
やみくもに口の中に指を突っ込んで取ろうとするのはやめましょう。逆に奥へ押し込んでしまう可能性があります。

意識がない場合

意識がなくなった場合、すぐに心肺蘇生を行います。
救急車を呼んだときに救急隊員と電話がつながったままであれば隊員に指示をあおぎましょう。
以下の心肺蘇生法を救急車が来るまで繰り返し行ってください。

●1歳未満の乳児の心肺蘇生法
乳児の場合、「背部叩打法」で心肺蘇生を行います。
片腕に乳児をうつ伏せ状態で寝かせます。手のひらで顔を支え頭部が低くなるような姿勢にしましょう。
支えている反対の手の付け根で背中の中心部を5回程度強く叩きます。

●1歳以上の幼児の心肺蘇生法
1歳以上の幼児であれば、「ハイムリック法」を行います。
子どもの背後から両腕を回してみぞおち部分で両手を組み、握りこぶしでみぞおち部分を上に圧迫します。
腹部突き上げ法と呼ばれ、内蔵損傷の危険性もあるため行った場合は救急隊員に必ず伝えましょう。