コロナ禍で開催に慎重になっている保育施設もありますが、保護者に園の方針や支援について共通理解を図るために開催をする保育施設もあります。
実際のところ懇談会はどのような目的でどういった準備が必要かをご存知でしょうか。
こちらでは懇談会の目的についてご紹介しましょう。
懇談会開催の目的
保護者とは朝夕のお子さんの引受引き渡しのときくらいしか言葉を交わすことがなくなります。
じっくりと時間をとって話すことができる貴重な機会になるため、よりよい話の場にしたいものです。
●園の運営方針を伝える
資料をもとに直接保護者に運営方針について説明を行うことで、保育園について理解を深める場にする目的があります。
もちろん園の運営や方針を下調べして入園している保護者の方が多いですが、自宅や職場から近いということを優先させてあったり、自治体から空きの連絡があったからという理由で入園している場合もあるためこの機会で改めて知る保護者の方もいらっしゃるのです。
●子どもたちの様子を共有する
お子さんのご家庭での様子を伺います。また、保育施設でのお子さんが生き生きと過ごしている様子などを保護者にお話すると保護者も興味をもって聞いていただけるでしょう。
家庭と園での子どもたちの様子を共有し、一緒に見守っていくという姿勢を示すことにつながります。
●保護者同士の親睦を深める
幼稚園に通っている保護者の場合、園バスのバス停で毎朝顔を合わせてコミュニケーションをとることができます。
しかし、保育園は送迎時間がバラバラ。入園式以来懇談会で久しぶり顔を合わせたという保護者の方もいるでしょう。
ご自身の子育てや保育園を含めた子育て支援についての悩みや情報共有を図るきっかけにもなります。
●信頼関係を築く
懇談会で改めてクラス担任などの保育士が保護者とじっくり顔を合わせてお話することで信頼関係を築くことも目的とされています。
保育園では朝の時間や夕方の時間、延長保育の時間と送迎がバラバラなので毎日保育園を訪れているのにクラス担任と顔を合わせて話すということもタイミング次第になってしまうでしょう。
保護者の方に担任の先生である保育士を認識してもらい、お子さんの話をすることで信頼関係を築く一歩になります。
関係を深めることで子育ての悩みや園の運営に関して気になることなど気軽に話していただけるようになる可能性もあるでしょう。
いかがでしょうか。
保育施設のなかでも特に保育園では「いつもの先生」とじっくり話すことも少ない機会になってしまいます。
懇談会を開くことで同じ月齢の保護者同士でコミュニケーションがとれたり、保育士と家庭との連携が図れたりすることにつながることもあるので、開催されるのであればより良い機会にしたいものです。