保育士をはじめ、教育や絵本にたずさわる仕事の人たちの専門性の深さと、その知識を育児や教育、福祉などさまざまな分野で広め、役だてる資格として、現在注目を浴びている「絵本専門士」。
その役割や仕事はどういったものがあるのでしょうか。「絵本専門士」のニーズをご紹介します。
絵本専門士の役割
絵本に関する知識を広めるための指導や助言を行う講座の講師、絵本に関する交流会、地域の読み聞かせ会やボランティア活動など幅広い活躍の場がある絵本専門士。
読み聞かせやおはなし会、ワークショップなど実際に本を使って行う取り組みが主な役割となります。
活動の場所は保育園・幼稚園、図書館などだけでなく、医療機関などまでさまざまな場所から依頼がはいります。
絵本専門士の仕事
子どもたちの読書活動を推進する専門家である絵本専門士は、国立青少年教育振興機構を通じての依頼で、さまざまな団体・グループが主催する絵本イベントに参加できます。
もちろん個人的に依頼を受けることも可能です。
保育士がそのスキルを活かして子どもたちに絵本を読むことの楽しさや大切さを伝えていくことも大事でしょう。
絵本専門士の仕事例としては、絵本の読み聞かせやお話し会、絵本に関するワークショップの企画や実施、絵本専門士の研修会の講師や、保育園・学校・図書館などでの読み手への指導やアドバイスなどになります。
絵本専門士を仕事に活かす
保育士が絵本専門士の資格を取ると、そのスキルを活かして日々の保育の仲で役立てることができるでしょう。
また、保護者や子どもたちを招いて絵本の読み聞かせ会を開く、お遊戯会など季節のイベントで子どもたちの興奮を抑えて集中させるために読み聞かせをするといったこともできます。
絵本に関する知識を活かしていきたいと考えるのであれば、研修会の講師をしたり、医療機関やボランティアなどで読み聞かせ会やおはなし会を行えば、保育施設の枠にとらわれずに絵本専門士を仕事として活躍することもできるでしょう。
絵本専門士のニーズ
前回の「絵本専門士とは?」でもお伝えしましたが、絵本専門士と同様の民間資格は他にもあります。
しかし、養成講座の受講資格や申込みの倍率を鑑みるに、絵本専門士の資格としての認知度や信頼性が高まっているのです。
絵本専門士の資格を取得した多くの方が絵本を使った朗読会や専門的な知識を活かした講演会など、さまざまな仕事や活動を行っています。
現在は子どもだけでなく、大人にも人気が高まっている絵本の世界。
その世界をより深く楽しむために、絵本専門士の需要や活躍の場が広まり、ニーズは高まっていっています。