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「保育の安全研究・教育センター」在籍の心理学博士・掛札 逸美さんと「円滑」なコミュニケーションとビジネスを実現するコンサルティング会社・エンカツ社が共同で「オンライン・ストレス耐性強化トレーニング」を本格的に開始すると発表しました。
対象は未就学児施設の園長や主任といった管理者で、2021年1月中旬から開始予定です。
オンライン・ストレス耐性強化トレーニングとは
「オンライン・ストレス耐性強化トレーニング」は、ストレスに耐える精神的な強さを養い、鍛える訓練です。
事故や不祥事などのトラブルに遭遇した場合を想定し、その事象を冷静にとらえ、解決に向けて前向きに行動できるようトレーニングします。
オンライン講座になるので、受講者の居住地域は制限なし。通信環境が整備できれば全国どこでも受講可能です。
講座は少人数制で定員6名。週1回90分の全7回コースで、受講料はひとり6万円(税抜)です。
前半45分はトラブルの問題解決へむけた思考法と対話技術についての講義が行われ、後半45分は実技が行われます。
後半の実技に関しては、さまざまな想定トラブルに対して、受講者一人ひとりが講師との対話を通じて、物事を客観的にとらえ、解決に向かうプロセスを体験。
トラブルの相手といかに向き合い、どのように交渉すれば解決に向かうのかを具体的に学べます。
オンライン・ストレス耐性強化トレーニングの背景
「オンライン・ストレス耐性強化トレーニング」が生まれた背景には、保育施設で従事する保育士などの保育スタッフがおかれた過酷な労働条件にあります。
特に新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止による措置がとられるようになってからも、感染リスクにさらされながら長時間働かざるを得ない状況です。
その上で先が見えない社会不安がもたらす人間関係によるトラブルに苦しむ保育士が増えています。
いつかではなく、日々直面するトラブルへの問題解決を図るために、「ストレス耐性強化トレーニング」にみられる、状況を整理しそれぞれの事象を客観視すること・職員個人の責任を明確にすること・過度な精神的ストレスを抱え込まない思考法を身につけることが必要なのです。
また、保護者や地域住民とのトラブルの場合、感情に流されずに意見を述べたり、複雑な状況を正確に伝えたりするための対話技術が求められます。
しかし、これまでその思考法や技術はほとんど知られていませんでした。
そこでこの状況を改善するため「オンライン・ストレス耐性強化トレーニング」を開始したのです。