保育士と幼稚園では、管轄がそれぞれ違い保育と教育の分野に分かれますが、給与面ではあまり大差はないと言われています。それぞれの施設で働くメリットについてご紹介します。
保育園で働くメリット
保育園で働く最大のメリットは、乳児期からの長い期間、子どもの成長を見守ることができるという点です。乳児期は大人との関わりを求める時期。そんな時期の子ども達にとって、保育士は両親の次に安心できる大好きな存在です。愛着関係を築く中で、子ども達が大きくなり保育園を卒園していくときにはまさに感無量です。
また、0歳児から5歳児という幅広い年齢の子ども達が在籍しているので自分に合った年齢の子どもの保育が出来ることも特徴です。
幼稚園で働くメリット
幼稚園で働くメリットは、短時間に凝縮して子ども達と関わることができるという点です。最近では延長保育の利用が可能な幼稚園も増えてきましたが、9時から14時が基本的な保育時間です。その中で設定保育や行事に向けての練習を行います。保育時間が短い分、子どもの降園後に時間を設けて設定保育の準備やカリキュラムを組めることが特徴となります。
また、勤務時間が一定のためプライベートな時間が確保しやすいこともメリットです。夏休みや春休みなど長期の休みも取りやすいのと土曜日も行事の日以外は休みです。
保育園と幼稚園どちらが良い?
同じように子どもの成長に携わる保育士と幼稚園教諭ですが、子どもが好きで子どもと関わる仕事がしたいと考えたときにどちらを選ぶと良いのでしょうか。
●生活のスタイルから考える
仕事は生活の一部です。その為、ライフスタイルに合った仕事を選ぶことは重要となります。例えば、家庭の事情などで土曜日は基本的にお休みしたいという場合は、幼稚園教諭の方がオススメ。保育園は月に1回程度は土曜出勤がある場合が多いです。幼稚園では行事以外では出勤することはありません。また、子育て中で夏休みなどの長期休みは休みたいという場合も幼稚園がおすすめです。
反対に土曜出勤の振休として、平日休みがあると助かるという方は保育園がおすすめ。シフト勤務も一見大変そうに見えますが、慣れてくると早番で早く帰宅したときに用事を済ませたり、遅番のときは朝ゆっくりと過ごしたりという生活リズムが出来てくるので意外と便利です。
●子どもに何をしてあげたいのかで決める
主に子どもの保育をする保育士と教育をする幼稚園教諭。どんな風に子どもと関わりたいかで選択することも一つです。
子どもとじっくり密に関わり、保護者の代わりに愛情を注ぎたい、保護者のサポートをすることで社会貢献がしたいという考えを持つ人は保育士がおすすめです。発達に合った遊びや保育も行いますが、長時間子どもと一緒に過ごす中で密な信頼関係を築くことができます。保護者との関わりも幼稚園より深いため、一緒に子どもを育てているという実感が持てます。
子どもの教育的な関わりを含め可能性を伸ばしてあげたい。初めての学びを側で見守り手助けがしたいという思いを持つ人は幼稚園教諭がオススメです。最近では保育園でも教育的なカリキュラムを取り入れる園が増えてきました。しかし、幼稚園のカリキュラムは保育園以上に多種多様なので、自分の教育観に合う園を選んで働けるというメリットがあります。
子どもと関わる仕事がしたいと考えたときには、まず両方の特徴をよく把握することが大切です。幼稚園と保育園の特徴を併せ持った認定子ども園も選択肢の一つです。
保育士、幼稚園教諭にはそれぞれ違った魅力ややりがいと良さがあります。自分がどんな風に子どもと関わりたいかを考慮して選んでみてください。