政府の方針で3月13日からマスクの着用が個人の判断に委ねられることになりました。
そこで混乱するのが保育現場です。
子どもたちはもちろん大喜び。
保育士も言葉や顔の表情などで伝え合ったり信頼関係を結んだりするため、本来であればマスクが無いほうが良いのですが、まだコロナ禍の中、検討が重ねられています。
政府のマスク着用に関する方針
政府の方針は、上記の通り3月13日から屋内・屋外を問わず、マスク着用を個人の判断に委ねるというもの。
ただし、医療機関を受信する場合や、混雑した電車、バスに乗る場合は引き続きマスクの着用を推奨するとのことです。
ちなみに学校現場は新学期となる4月1日からマスク着用を求めないことを基本とするとしています。
もちろん個人の判断に委ねるということですからここでも混乱が生じることは間違いないでしょう。
この方針に先立って今年度の卒業式ではマスクの着用をしないことが基本とされ、ニュースで話題となりました。
もちろん卒業式では、写真撮影の際、撮る瞬間だけマスクをはずすということを行っている学校もありましたが、改めて政府が方針を発表してすぐだったので物議をかもしたのです。
混乱する保育現場
老人福祉施設や病院などでは新型コロナウイルス感染症で重症化する可能性が高い年配の方に配慮したり、院内感染などを防いだりする目的があってマスクの着用は推奨されています。
そこで保育施設です。
保育施設も病院内保育所や福祉施設と併設、もしくはつながっている場合はマスクが必要でしょう。
しかし、一般的な保育園、幼稚園、認定こども園なども感染リスクがないわけではありません。
そのためすでに保護者からは不安の声があがっています。
春はまだインフルエンザも残る時期です。マスクによって感染防止ができていたということもあります。
コロナ禍であるゆえに感染を懸念する保護者やセカンドキャリアで働いている保育スタッフも複雑な思いを抱えているでしょう。
子どもたちのためにはマスクが無いほうが良い?
子どもたちは言葉を獲得したり、相手の気持ちを読み取るために表情を確認したりします。
それが情緒の成長にもつながるのです。
月齢が小さいお子さんであれば、顔つきで関係性を把握し、愛着を覚えます。
目と鼻と口だけで判断するため、鼻と口が見えないマスクはお子さんとの信頼関係をスムーズにすすめるための弊害になっている可能性があるのです。
保育園の規模や地域の幹線状況、保護者の考え方などさまざまな観点からマスクの着用の有無は判断しなければならないでしょう。
臨機応変な対応が保育園、保育士に求められることになります。