保育のお仕事パーフェクトガイド

保護者との線引が難しいLINEでのやりとり

新しい保育現場に入ったり、保育士資格取得して初めて保育現場に出るという方は特に保護者との距離感がつかめないのではないでしょうか。
ICTシステムの導入でシステム上で保護者とやり取りをしている場合、管理する園長先生や主任保育士が間に入りやすくなります。
しかし、プライベートのLINEではそうはいきません。思わぬトラブルに発展する場合があるのです。
そのため保育施設では個人LINEでのやりとりを禁止にしている場合があります。
こちらではトラブルの事例を紹介しましょう。参考にして、後悔のないようにしてください。

園で禁止されているのに連絡先を受け取ってしまった

年度替わりの時期に「この1年よくしてもらったから」という理由で連絡先を渡してくる保護者は少なくありません。
そのため、「園で禁止されているので」と無下に断ることができず、その場はお礼を言って受け取る保育士さんもいるでしょう。
しかし、園で禁止されている場合はしっかりと断ることが大切です。
トラブルに発展した保育士さんも「園での禁止事項をしている」ということで精神的に参ってしまっていました。

頂いた連絡先に「園では禁止されているので公にしないようお願いをした保育士さん。
理解を示してその後プライベートな連絡はしなくなった保護者がほとんどでした。
しかし、「禁止されているけど私のことは特別なんだ」と勘違いしてホーム画面にスタンプを押されたりランチに誘われたりと公にされそうになり、最初に丁寧に断ればよかったと後悔したとのことです。

LINEでランチに誘われて連絡先交換を後悔した

子ども4人を同じ保育施設に入れているベテランママさんとのトラブルです。
すでに退職している保育士ともLINEのやり取りをされていたとのことでした。
保護者とLINEを交換したまではよかったのですが、プライベートでランチに誘われる自体に。

保育施設では保護者とのプライベートな関係は一切しないようにと数日前に言われていました。
しかしすでに退職している保育士とも以前ランチをしたことがあるのだから、連絡先を交換した保育士さんともランチしても平気と考えている保護者に悩まされます。
そこで「最近、プライベートでやりとりすることを厳しく禁止されている」と、園で禁止されているということを強調しなんとかお断りできました。

そもそもLINEの交換をしたことでこういった事態に発展したため、LINE交換自体を反省したとのことです。

いかがでしょうか。
対 一人の保護者と考えてしまうと問題を大きく捉えすぎると考えるかもしれません。
しかし、ライン交換をしていない、もしくは連絡先を受け取っていてもやり取りをしていない保護者にそれが伝わると、あの保護者だけ特別なのか、ひいきしているのかとさらにトラブルが大きくなりかねないでしょう。
子どもたちを公平に扱うためにも保護者と必要以上にプライベートLINEをしないようにしてください。