憧れて就いた保育士の仕事ですが、いざ働き始めると子どもとの関わり方や職場の人間関係などの悩みが尽きず、不安を抱えてしまうことも・・。そんなときには、自分の保育や職場を少し客観的に見てましょう。ベテランの保育士であっても、たくさんの悩みを抱えた1年目を経験しています。その悩みを乗り越えて、保育士として1人前になっていくのです。
子どもとの接し方に悩んでいる
専門の学校や勉強で子どもの姿について学んでいても、実際の子どもと関わってみると戸惑うことが多いと思います。先輩保育士にはたくさん子どもが寄っていくのに自分のところに来てくれないのはなぜかと悩んでしまうことも少なくありません。そんなときに試してもらいたい対応方法についてご紹介します。
≪子ども目線で子どもと同じ気持ちになる≫
まずは子ども達のことをじっくり観察し、子どもの気持ちになりきって関わってみましょう。保育士になったばかりのころは、子どもにとって適切な関わり方や遊び方をしなければと思ってしまいがちです。そんな保育士の思いが子どもにとって窮屈に感じとってしまうのかもしれません。遊んであげようという気持ちではなく、子どもと一緒に楽しむことがポイントです。一緒に遊んで楽しいと子どもが感じてくれれば、信頼関係の第一歩が築けています。
次の段階は、目新しく子どもが喜びそうな遊びを用意することです、子ども達は新しい遊びが大好きです。学生時代に作ったおもちゃなど、園にはないおもちゃがオススメです。
≪一人ひとりの子どもと関わる≫
保育園は集団保育ですが、子ども一人ひとりに合わせた保育が基本です。目の前にいる子どもがどんな関わりを求めているかを考えながら関わることが重要です。先生は自分のことをわかってくれるという思いをもつと信頼関係も築きやすくなります。
一人ひとりの子どもとの信頼関係が築ければ、集団として大勢の子どもに関わることも難しくなくなります。離れた場所にいても保育士の声掛けやうなずき1つで、子どもが安心してくれるからです。
≪先輩保育士の関わり方をまねする≫
同じような声掛けや関わり方をしているつもりでも、声の調子や話すスピード一つで子どもの反応は変わります。上手く関わることが出来ないなと思ったときは、先輩の話し方や関わり方を観察してみましょう。
そして、まねをしてみてください。まねをするうちに自分のものとなっていきます。ポイントとなるのは話すスピードと真の取り方、関わるタイミングです。子どもが1人でじっくり遊んでいるときに話しかけたり遊びに誘っても子どもの心をつかむことはできません。先輩保育士がどのようにして関わっているのかをよく観察してまねをしてみてくださいね。
≪先輩保育士に相談する≫
先輩保育士も子どもとの関わり方に悩みながら、保育士としての経験を積んでいます。だからこそ、後輩の悩みもよく理解してくれることでしょう。
忙しそうな様子だと相談がしづらいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、自分を頼って相談してくれる後輩は可愛く、力になりたいと考えてくれるでしょう。「関わり方がわからない」という抽象的な相談ではなく、「食事のとき」「寝かしつけのとき」「遊びの場面で」など具体的な場面を伝えて相談するのが良いです。
午睡中や休憩時間など時間があるときに相談してみましょう。
今回は、「子どもとの関わり方」についての対応法をご紹介しました。次回は、「職場の人間関係」のお悩みについて具体的な対処法をご紹介します。