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ライフスタイル・お悩み

子どもの叱り方~3.4.5歳児編~
2019/05/04

保育所では一般的に0~5歳までの子ども達を預かります。この年齢の子ども達の日々の成長は著しいもの。昨日できなかったことが今日にはできるようになっているということもめずらしくありません。
その成長を側で見守る保育士としてその成長を日々観察できることはとても幸せである職業と言えます、しかし、日々子ども達と接していく中で保育士が手を焼く場面もあります。

前回は、1.2歳児さんに対する関わり方、叱り方をご紹介しました。今回は3.4.5歳児さんへの関わり方や叱り方のポイントについてご紹介致します。

 

3歳児との関わり方

3歳児以降の幼児になると子どもの成長とともに話す言葉も増え、それと同時に保育士側の話す内容も随分理解できるようになります。また、3歳児さんは自分のことを話せるようになってきます。そんな3歳児への叱り方は、「〇したら△だよ」と叱っている理由をしっかり伝えることが大切です。
3歳のクラスになると言葉での説明で危険なことや悪いことが少しずつ理解できるようになってきます。といっても例えば「飛び出したら危ない!」だけではまだ理解ができず困っている姿も見受けられます。そんな時は簡潔な言葉でなぜ危ないのかを伝えることが必要となります。飛び出すと車に接触してしまうこと、事故に遭うと大けがをしてしまうことをきちんと話すようにしましょう。

4歳児との関わり方

4歳児クラスになるとこれをしたら先生に怒られるかもしれないという感情を持つ子も出てきます。また、子ども達自身も自分がやりたいことの気持ちをコントロールできるようになってきます。
この時期の子ども達への叱り方は、どうしてそれをしたかを聞いてから叱る、そして3歳のクラスと同じように「〇したら△だよ」と保育士が叱る理由をきちんと話すことが大切です。
4歳のクラスの子ども達は「自分が〇〇したかったから△したの」と自分の気持ちを言葉で表現できるようになります。その理由によっては別のアプローチ方法も必要となってくるかもしれません。しかし、保育士の方もこれをしたら叱るという基準を持っていると思うので、子ども達の気持ちを受け止めつつ保育士が叱っている理由を話すようにしましょう。なぜ先生に叱られたのか子ども自身が考えるきっかけとなります。

5歳児との関わり方

5歳児にもなるとお友達同士で決めたルールや社会ルールも理解できるようになります。横断歩道でのルールを理解し、手を挙げて渡れるようになるのもこの頃からです。
5歳児への叱るときのポイントは「あらかじめ子ども達とルールを決めておく」ということです。そしてこのルールを守れなかったときは今までに紹介してきた年齢別の子どもへの叱り方のように手を握り、目を見て、時には子どもの気持ちを代弁しながら簡潔な言葉を用いて叱っている理由を話すということが大切になってきます。
ただ、気を付けてほしいことは、お友達みんなの前で叱らないことです。5歳児の子ども達は「〇ちゃんは△したから叱られた」とか「これをしたら〇ちゃんみたいに叱られる」という感情が出てきます。子どもを叱るときは他のお友達がいないところで1対1で叱るようにしましょう。

叱ると怒るは似ているようで違います。怒るというのは感情的に思いをぶつけることです。そして、叱るということは相手の気持ちを考えてこうなってほしいという想いを話し、伝えることです。保育士も人間なので感情的になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、子ども達の叱り方の一番大切なことは怒ると叱るの違いを認識し、成長にあった叱り方を意識することだと思います。
もし、自分が感情的になっていることに気づいたら他の保育士に代わってもらうことも手段として取り入れてみてくださいね。