保育士の悩みの一つが、人間関係ですよね。新しく入ってきた後輩にどう指導したら良いか、どうすれば良好な関係が築けるのかお悩みの方もいらっしゃると思います。そこで、本日は後輩指導のポイントについてお伝えします。
後輩指導は自分のためになる
後輩指導をしながら、保育について自身ももう一度原点に帰って見直しができるいい機会になります。
後輩に教えることで自分ではわかっているつもりになっていたことが実は曖昧であったことに気付くことができます。
人に教えるということは同時に自分自身も成長できるチャンスです。
後輩保育士の育て方の基本
1、的確な指示とアドバイス
後輩を育てるためには、的確な指示が必須です。新人保育士は先輩保育士のすることを見ながら学んでいく姿勢ももちろん大切なのですが、仕事の一部はわかっても、全体の仕事量はつかめていません。
今、すべきことは○○と○○とはっきりと仕事の指示をすることが大切です。
指導していると後輩から質問も多く受け付けるでしょう。新人は不安があると別の日に同じ質問をまた聞いてくるかもしれません。
そんなときに一度目と違う答えをしてしまうと新人は戸惑ってしまいます。質問されたら一貫性のある答え方をするように心がけましょう。また、同じ質問内容なのにAさんとBさんへの答え方が違うということも避けましょう。
2、褒めることが大切
新人保育士を叱ってばかりいては、育つものも育たなくなります。小さなことも良いことは褒めていきましょう。
「いつも笑顔が素敵だね」「いつも子ども目線で考えられているね」など小さなことで良いのです。先輩からの温かい言葉は、新人保育士のモチベーションに繋がりますし、やりがいの一つとなります。
3、感情的な叱り方はNG
新人保育士の小さなミスもきちんと指摘することは大切なことです。小さなミスを放っておくと後から問題になりかねません。しかし、重要なことは冷静に指摘すること。
冷静にポイントだけを抑えて、「△△だから、○○することはやめてね。こうしてね。」と「理由+どうしてほしいのか」を簡潔に伝えます。そして伝えることを伝えたら、その件は終わり。いちいち引きずってしまうと人間関係の悪化になりかねません。
4、新人保育士の意見も取り入れる
保育士はだれもが保育の仕事に夢を抱き、熱い思いを持って保育士として働いていると思います。希望に満ち溢れる新人からは斬新な意見が出てくることも。
そんな時に新人保育士の意見にも耳を傾けてみましょう。今までとちがう発想で世界が広がるかもしれません。意見が採用されると、新人たちにとってもモチベーションが上がること間違いなしです。
後輩指導によって得られるスキル
自分自身の仕事だけでも忙しいのに、後輩指導が加わり、最初は後輩ができない面ばかりが目についてイライラしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、新人なのですから最初から完璧にはできないことが当たり前なのです。焦らずゆっくりと後輩をサポートしていくことで後輩も徐々に成長していきます。
そんな中で、後輩を育てていきながらあなた自身も新人育成ののスキルを身に着けることができます。
将来、保育士の仕事を辞めて他の職業に就いた場合もこのスキルは活かされます。
後輩指導のうまさは子ども指導のうまさ
また、新人に教えるということは子どもへ教えることにも共通しています。後輩指導の上手い保育士は、子どもの指導のスキルも高いと言えるでしょう。
期待と不安でいっぱいの新人を指導するには仕事に対するモチベーションをどう高めてあげるかが大切なポイントとなります。