出産や子育ては、保育士が退職する理由の1つです。仕事の多さから、家庭と仕事を両立できないと感じることが多いためです。それでも家族のため、自分のために出産を経験したら仕事に復帰したいと思うかもしれません。
今回は、保育士が子育てと仕事を両立するコツについて2回に渡ってご紹介します。
子育てと保育士の仕事を両立するために必要なこと
子育てと仕事を両立するために出来ることを具体的に見ていきましょう。
●持ち帰り仕事をなくそう
持ち帰りの仕事を少しずつなくしていきましょう。持ち帰りの仕事は定時までに終わらせられなかった仕事です。
例えば、残業する日としない日を決める。「19時には帰る!」という目標を決めておけば、「じゃあ、18時半には帰る準備を進めよう」と段取りを決めることができます。
「どうせ何時間残業しても変わらないしな・・」という考えでいると、だらだらと仕事をしてしまいます。効率よく仕事をするためにも、「残業をしない」という意思を持つようにしましょう。
●子育てに適した働き方を考えよう
子育てと仕事を両立するために、自分の子育てに合った働き方を選びましょう。優先順位に合わせて働き方を決めておかないと、のちに「お金が足りない」「今日は早く帰らないといけないのに・・」と自分を追い詰めることになりかねません。
以下のような働き方がありますので、参考にされてみてください。
<時短正社員>
時短正社員とは、4時間~6時間という短い時間で働く正社員のことです。フルタイムで働くよりも少し給料は下がってしまいますが、はやく家に帰ることができます。
子どもが3歳になるまで、小学校に入るまでなど期間を限定して一時的に時短正社員になるケースが一般的です。園によっては時短正社員を設定していないところもありますので確認しておきましょう。
<パート・アルバイト>
自分のライフスタイルに合わせて柔軟な働き方ができます。その代わり、給料は正社員よりも低く、雇用も不安定です。また、仕事量も限られており、保育補助やフリーで働くことが基本となります。
<公務員保育士>
公務員保育士は、自治体の試験を受けて合格した地方公務員のことです。育休の制度が揃っているため長期的に休むことになってもパートさんや臨時職員がいるので後ろめたさがありません。ただし、公務員保育士になるには高倍率の試験に合格する必要があるため、狭き門とも言えるでしょう。
保育士の仕事と子育てを両立するための対策についてご紹介しました。1番大切なことは職場と家庭の環境を整えることです。次回も引き続き、準備出来る対策についてご紹介します。