保育の仕事に携わるうえで必要な資格「保育士資格」と「幼稚園教諭免許」。
どちらも取得していなければ特に「幼保連携型認定こども園」には就職することが難しくなります。
どこの施設でも人手不足である保育施設ですが、資格を取得しておくことで就職・転職の際、選択肢が増えるので、今後のために勉強しておくのもよいでしょう。
幼稚園教諭免許を取得しやすくなる制度がさらに求められることは前回お伝えしましたが、その幼稚園教諭免許は実は「更新制」です。
なぜ更新制なのか、その必要性をご紹介しましょう。
幼稚園教諭の免許更新が必要な理由
2007年の改正教育免許法が成立し、2009年4月1日から教員免許更新制が導入され、教員免許である幼稚園教諭もその免許更新が必須となりました。
文部科学省の「免許更新制の目的」によると
「教員免許更新制は、その時々で教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すものです。 」
とされています。
保育教諭の資質と能力を維持するため
文部科学省管轄で、保育施設でありながら学校・教育の場としての位置づけである幼稚園。
教育という観点から子どもを保育することが求められる職業であるため、幼稚園教諭として必要な資質を維持し、その上で能力の向上を目指す必要があります。
また、幼稚園教諭の免許を取得した後、何らかの理由で長く幼稚園教諭という職種を離れている場合もあるでしょう。
そういった方が幼稚園教諭として復職した場合、教諭としての自覚を持ち、子どもたちの前に立つためにも「更新」は大切な機会です。
講座などを受講して、保育について学ぶことで復職への自信がつきます。
最新の知識を取得し活かすため
幼稚園免許の更新を行う為には講座の受講が必要となります。
自動車免許の更新のように全員が同じ講習を受け、短時間で更新が完了するものと違い、さまざまな講座が開講されています。
最新の世界の教育事情や近年の保育環境の移り変わりなどを学ぶ機会があるため、ブランクがある方も現役の方も日常の保育活動に役立てられるでしょう。
保育の現場は常に忙しい中ではありますが、一度立ち止まって保育環境について考えるためにも幼稚園教諭免許の更新は必要なことだと考えられます。