保育のお仕事にお役立ち
梅雨の時期に入り、雨の日が増えてくると憂鬱という保育士さんもいらっしゃるでしょう。
通勤は大変ですし、外遊びにもいけないので子どもたちが不安を口にする場合もあります。
しかし子どもたちの声に耳を傾けてみましょう。子どもたちだけで雨の日はいつもと違う、雨の日だけに楽しめるという学びや気付きと出会っています。
こちらでは雨の日だからこそ学びと気付きを得られる雨の日の遊びについてご紹介しましょう。
窓からいつもと違う景色を眺めてみる
窓にあたった雨粒が筋を作って流れていく様子や水玉がたくさんついている様子をみてさまざまなことを考えている子どもたち。
指でなぞってみたり、「あめ!あめ!」と教えてくれたり、手でさわれないかと窓に手を当ててみたりと雨を観察します。
2歳児になってくると、「ザーザーがぽたんぽたんになった」など違いに気づいてお友達同士で情報交換したり、リズムにのせて歌をうたったりする子も出てくるでしょう。
雨水をためて遊んでみる
制作でも使える雨水。子どもたちに軒下の好きなところに置いてもらって、溜まっていく様子を観察してもらいましょう。
時間の経過とともに水音が変わっていくことや、置き場所によって貯まる水の量が違うことなどを伝えてくれる子もいます。
また、溜まった雨水を使って製作を楽しむのも良いでしょう。
雨水が溜まった容器に筆を浸けて、ダンボールにお絵かき。時間がたつと乾いて消えるため子どもたちからは「魔法の絵の具」と称されることもあります。
雨水に色をつけて思い思いに雨のイメージを描いてもらうのもオススメです。
雨のお散歩をしてみる
雨の日にレインコートとレインブーツを着てお散歩にでてみましょう。
もちろん園舎の周りだけです。天気の急変に備えて遠くに行かないようにします。
子どもたちにとって雨の中をお散歩するというだけでいつもと違う特別なことです。
まずはいつもより黒いアスファルト、水たまりを見つける子どもたち。
濡れると地面の色が変わること、水たまりがキラキラしていることを見つけるだけで目が輝きます。
遠くから聞こえるカエルの声やレインコートや傘にあたる雨の音、雨の強弱によっても音が変わることに気づく子もいます。
「さっきはザーザーだけど今はぽつんぽつん」と教えてくれる子もいるでしょう。
「そうだね」と共感してあげることでお子さんに寄り添うことができます。
いつもと違う特別なことをしているという感覚は子どもたちを急成長させます。
五感を刺激して知的好奇心を向上させるのに雨の日の遊びはぴったりです。
夢中になった子どもは周りが見えないので、お散歩中に車道に飛び出したり、雨水をためた容器をこぼしてしまったりしないように保育スタッフはしっかりと注意しましょう。
びしょ濡れになったときに備えて保護者に事前に伝えておいたり、レインコートやタオル、着替えを余分に用意してもらうとあ安心です。