2歳~3歳頃の子を持つ保護者にとって大きな悩みとなるトイレトレーニング。保育園でも相談は多いのではないでしょうか。保護者の中には「保育園に預けておけばオムツも外れる」という考えの方もいらっしゃってたまに驚かされます。
本日はトイレトレーニングの始め方についてご紹介します。
トレーニングを始めるタイミング
①保護者の意欲
トイレトレーニングは失敗しても諦めない根気と今日は止めておこうとならない持続力が必要となります。
保育園で進めてくれるから、家ではいいやとなると進みません。
②家庭と保育園の連携
①の逆も然りです。保育園の忙しさを理由に止めないでください。また、登降園時に最後にトイレに行った時間を伝えあいましょう。
③ある程度長めの排尿間隔
個人差はありますが、1時間以上排尿間隔が開いていることが理想とされます。排尿間隔が短いと遊びが中断されたり何度もトイレに誘われて嫌になってしまいます。オムツの濡れる頻度で確認しましょう。
④本人のトイレに関する興味や関心
出なくても便器に座ってみる、布パンツに憧れを持つなどの本人の意欲を受け止めてあげましょう。
オムツが外れるまでの事例
●クラスで早めに布パンツに移行した子
順調に移行できたかに思えましたが、イヤイヤ期と重なり失敗することも増えてきました。そこで「今、お腹に聞いてみて」と声をかけてみると素直にお腹に話しかけはじめ、「出ないっていってる」との回答。
それでも失敗は数回しましたが、反射的な「イヤ!」から考える時間ができたことで少ししてから行ったり、自分で排尿に気付くようになりました。
●月齢が低く、幼さが残る子
排尿間隔は長いものの、まだ少し早いのでは?という保育士の見解もありました。
しかし、意欲的な保護者の方に促される形で始めると、保育者の声かけに素直にトイレに行き失敗も少なくスムースに移行しました。
保護者の方の中には焦る方も多く、ストップをかけることもありますが、時には保護者の方の目を信じて行うことも大切だと実感した事例です。
子ども達がトイレに行きたくない理由も様々です。便器が冷たい、暗いのが苦手など。
また、日中の排尿はできても排便や寝る時は別となります。一気に変わるという子はいません。個人のペースを大切に気長に向き合っていきましょう。