保育のお仕事にお役立ち
ブラック企業という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
近年話題になっているのは「ブラック保育園」です。
今回はブラック保育園にスポットを当てて、保育士にとってのブラック保育園とは何かをご紹介します。
保育園はブラックなのか?
低賃金で重労働、サービス残業や休日出勤が当たり前であることがブラックと思われがちですが、実は保育園に関して言うと大半の保育園が低賃金重労働、場合によってはサービス残業や休日出勤を抱えています。
そうなるとほとんどの保育園がブラックなのか?といえば、一概にそうとは言い切れません。
残念な話ですが、保育士という職業は「低賃金で重労働」という部分に関してもはや公然であり、保育士もそれを理解して働いている部分が多いからです。
ブラック企業の定義
では何をもってブラックというのか。
それは労働法に抵触しているか否かが一番大きい部分ではないでしょうか。
また、労働法に抵触していなくてもすれすれの部分を管理職や経営者が理解しつつ従業員に敷いている場合これもまたブラックです。
そして、そのような体制で経営をしていながら、改善をしようとしない場合や、隠したりごまかしたりするようなところはさらにたちが悪いといえるでしょう。
注意したいブラック保育園のあれこれ
・ボーナスが出ない
・残業代が出ない
この二つに関して言うと、前者はじつは支給が義務付けられているものではありませんので、ボーナスが出ない保育園はあります。
しかし、求人サイトや、ハローワークなどの職業斡旋業者を通しての起債に「至急あり」と書いてあるにもかかわらず支給されない場合は求人内容に偽りがあるということになります。
わかっていて書いているのか、以前は支給されていたのに支給されなくなり求人内容の変更がされていなかったのか、さまざまなケースがありますが、わかっていて長年そのままの場合は悪質です。
残業代に関しては、さまざまな理由を付けて「保育士の善意」に頼っている保育園もあります。
また、見込み残業として、最初から給料に残業代が組み込まれている場合もありますが、これは何時間残業しようと、逆に残業をしなかろうと一定額の金額がもらえるというものです。
自身の能力差に関わらず慢性的に残業が続くようであれば、一度自身で何時間残業をどれだけの作業に費やしたのか調べて、上司に相談してみる必要があります。
ブラック保育園がブラック保育園である理由の一つは、保育士が我慢して意見をしないこと、そして転職や退職することによってほかの保育士や園児保護者に迷惑がかかることなど保育士の善意に付け込んだ悪質な体制だからです。