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園長先生になりたい?現役保育士の意識調査
2022/10/21

現役保育士106名を対象に、保育士のキャリアに関する意識調査が行われました。
保育士は責任感が強く、なりたい保育士像があり、子どもたちに親身になって寄り添いたいと考える保育士が多いことがわかりました。
しかし、そのキャリアの頂点といえる園長になりたいという保育士が2割にもみたなかったのです。

現役の保育士がもつ「園長の仕事」のイメージ

「園長の仕事に対してどのようなイメージを持っていますか」という質問に対して、以下のような回答が得られました。

・責任が大きい:84.0%
・マネジメント力が求められる:50.9%
・保育士歴が長い人が就く:49.1%
・子どもとの関わりが少ない:37.7%
・給与が高い:32.1%
・何をやっているのかわからない:12.3%
・憧れの存在:7.5%

「責任が大きい」というイメージを抱いている保育士が8割以上もいることがわかりました。
保育施設の中でなにかあったときに施設長としての責任がある園長。
子どもとの関わりよりも運営と保育士の橋渡しや保護者や地域、福祉機関とのやりとりなどが多いというイメージも強く、それが転じて「何をやっているのかわからない」という回答も1割以上ありました。
「憧れの存在」として思い描いている保育士が7.5%というのは由々しき事態といえなくもないでしょう。

園長の仕事に就きたくない理由とは

現役の保育士に「園長の仕事に就きたと思っていますか」という質問をぶつけると、「あまりそう思わない」「全くそう思わない」という回答が8割を超えました。
そこで「園長の仕事に就きたいと思っていない理由」に」ついて質問をしたところ、以下のような回答が得られました。

・責任が重く自分には無理だと思うから:73.3%
・管理業務に興味がないから:52.3%
・子どもたちとの関わりが少なくなってしまうから:46.5%
・人間関係に疲れそうだから:32.6%
・園長の仕事になっても給与がほとんど変わらないから:10.5%
・園長の仕事が何をやっているのかわからないから:7.0%
・どうやったら園長になれるのか見当がつかないから:5.8%

理想とする保育士像や尊敬する保育士の先輩がいると答えている保育士が7割強いるにも関わらず、園長にはなりたいと思わないという状況です。
もちろん保育士としてのキャリア形成が施設長・管理職に昇格することだけではないですが、「将来的に園長先生になりたい」ということが保育士としてのキャリアと結びついていないということがわかります。

保育士は責任感が強く、キャリア志向の高い方も少なくありません。
そういった方が少ないことが今回の意識調査で見えてきたため、そうした意識の改善が保育士の将来性を広げることにつながるのではないでしょうか。