保育お役立ちコンテンツ
保育施設の政策の中で扱われているデカルコマニー。
紙に絵の具をつけて折り曲げたり、別の紙を載せたりして転写させる方法のことです。
乳児さんから楽しめるので、カンタンなやり方を覚えておきましょう。
デカルコマニーとは
フランスの文学・芸術運動のシュルレアリスムの中で生まれた芸術技法「デカルコマニー」。
フランス語で「転写」を意味しています。
その言葉通り、紙などに絵の具をおいて乾かないうちに紙を折り曲げたり別の紙を押し付けたりして転写させ、予想もできない面白い模様を作り出す絵画技法です。
画用紙に絵の具をぽんぽんと置いて紙を半分に折って開くと左右対称の模様が現れるので、乳幼児もできる技法のため、幼稚園や保育園などの保育施設だけでなく小学校でも大人気です。
カンタンに美しい模様を作ることができ、子どもたちも大喜びで楽しんでくれます。
デカルコマニーのカンタンなやり方
デカルコマニーのカンタンなやり方をご紹介しましょう。
絵の具を使うので、作業台は新聞紙などで保護し、子どもたちには汚れて良い服装を準備します。
●用意するもの
・画用紙
・絵の具
・カラーペンや色鉛筆
やり方
・左右対称にするための中心線がわかるように画用紙を折り折り目をつける
・色がうすくならないようチューブから直接画用紙の上に絵の具を出す
・絵の具を点々とだしたり、指や筆で絵の具をのばしたり好きなように表現を楽しむ
・中心線にそって画用紙を折り、全体をこすって絵の具が乾かないうちに転写させる
・画用紙を破かないようにゆっくりと開いて感性
転写が上手にできていたら、子どもたちに「どんな模様になった」「なんに見える?」ときいてみましょう。
イメージを膨らませてカラーペンや色鉛筆で描き足すと作品として完成度があがります。
デカルコマニー成功のポイント
絵の具をおいてからはスピード勝負
絵の具が乾いてしまうと模様が転写しづらくなるため、きれいな左右対称にするためにもできるだけ時間をおかずに画用紙をおるようにしましょう。
また、画用紙を折った後折りたたんだ状態が長いと閉じた状態で乾いてしまい、くっついてひらけなくなるため全体をこすったら長くおかずにひらくようにしましょう。
キレイに転写できていなくても、画用紙がくっついてしまってもリカバリーできるように準備しておきます。
いろいろな色合いの変化を楽しむ
お子さんによっては色を載せすぎたり、逆に白い部分が多すぎてしまうこともあるでしょう。
絵の具は乾いてしまうので、早めに折り曲げるよう促したり、いろいろな色をのせるように提案したりして、色の混ざり合いや変化を楽しめるようにします。
また、一度左右対称に転写した模様の上に絵の具を載せてみたり、別の模様を重ねてみたりするとまた違うイメージが出来上がります。
デカルコマニーに書き足して作品にする
できあがった作品にカラーペンや色鉛筆で書き足したり、イメージする形に切り取ってみたりとお子さんの想像力を掻き立ててみましょう。
いろいろな楽しみ方をすることでお子さんのイメージする力を育んでいきます。
画用紙を開くまえにどんな模様ができるか想像させてみるのもいいですね。