保育のお仕事パーフェクトガイド

コワーキングスペースで働く

千葉県松戸市が2021年1月から一部の保育施設に保護者がリモートワークできるスペースを設けることにしました。
新型コロナウイルスの影響が続く中、在宅勤務する人の子育てを支援する動きです。
いわゆるコワーキングスペースを園内に設けるということですが、これまでコワーキングスペースに保育士が常駐するというスタイルはありました。
どのような施設があるのでしょうか。

コワーキングスペースとは

事務所や会議質、打合せなどを行う場所を共有しながら独立した仕事を行う共働ワークスタイルがコワーキングです。
通常は在宅勤務を行っている専門職の人や、起業家、フリーランスで仕事をしている人、出張が多い職の人といった孤立した環境で働く人が利用することが多いスタイルです。
独立はしていますが、同じスペースを共有する参加者同士で懇親がはかれる働き方で、コスト削減や利便性と言ったメリットはもちろん、さまざまな職業の人が出会うので仕事上の相乗効果が期待できるとされています。
そういった方が集まるスペースをコワーキングスペースというのです。

松戸市の一部園にコワーキングスペースを設けた背景

新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務を行う保護者からさまざまな声が寄せられていました。
自宅で仕事をしているので、子どもを勤務中預かって欲しいという声や、逆に子どもの姿が見えないと落ち着かないため、落ち着いたワーキングスペースに居つつ、子どもの存在を感じながら仕事をしたいという声など。
こうした声を受けて、保育園児と幼稚園児の保護者や一時保育を利用する保護者がリモートワークを子どもを預けながらできる「コワーキングスペース」を保育施設内に設けることにしたのです。
コワーキングスペースには、インターネット環境が整えられ、予約制となっています。
子育てと在宅勤務の両立を支援していくことを松戸市の保育課は目指しているとのことです。

保育士が働いているコワーキングスペースの例

「子どもがいるけど仕事がしたい」「育児休暇中の今、資格取得やスキルアップのために勉強したい」という母親を支援するコワーキングスペースは全国に設けられています。
そこには子どもたちを預かる保育士の仕事が必要になり、保育園とはまた違った形の雇用形態となります。
●Hatch Cowork+KIDs (東京都港区)
子どもが遊べるキッズスペースが設けられているコワーキングスペースです。
平日11:00~16:00は保育補助専門のスタッフとして働く保育士が就いています。
●Otonari Labo オトナリ ラボ (京都市下京区)
同じく子どもが遊べるキッズスペースが設けられているコワーキングスペース。
保育スタッフが常駐しており定期的に子育て教室やイベントも行っています。
●polyphony space on.off(ポリフォニースペース オンオフ)(広島県広島市)
託児所付きリフレッシュ空間。保育士が常駐しています。
趣味や勉強などをしながらママがリフレッシュしている間、子どもたちは保育士と楽しい時間を過ごすのです。
●クロッカスコワーキング (熊本県熊本市)
子どもと一緒に利用できるワークスペースや授乳室、キッズスペースがあり、生後2ヶ月〜3歳までは一時預かり保育があります。
同じ施設内でチャイルドマインダーに見てもらえることもあり、安心して仕事できると人気。
このように資格をウリに施設で保育士として働くこともできます。