「今回を最後に一旦外部の方が(園内に)入らないでもらうと決めていた時に、たまたま感染した方が来てしまって。後悔するのは自分がもっと早く対応すべきだった」
そう語るのは園内クラスターを発生させてしまった園長先生。
集団生活である以上感染対策に万全を期していても限界があります。
そんななか各自治体でコロナ禍での保育に対する感染対策についての試行錯誤についてご紹介しましょう。
●基本的な感染対策
手洗い・うがい・消毒・マスク着用は基本的な感染対策です。
マスクをすぐ外してしまう未満児や、マスクでアレルギー症状があったり、かぶれてしまうお子さんは難しいですが、基本的には3歳児以上のマスク着用を義務付けています。
やはり基本的な感染対策をとっていると新型コロナウイルスの感染予防はもちろん、インフルエンザに感染したり、風邪の諸症状に長く苦しんだりという子どもが減りました。
●遊びを一箇所にしない
0〜1歳児は子ども同士で「お友達と遊ぶ」という概念が低いためさほど問題はありませんが、2歳以上になるとお友達との関わりが増えてきます。
4歳以上の子どもたちには遊び場を複数箇所にわけ、密にならないよう配慮。2、3歳の子どもたちは遊ぶためのゾーンをマットの上に作るなど各保育施設によって以降錯誤を繰り返し、感染防止に取り組んでいます。
●黙食
遊び食べをしてしまう子どももいる、小さな子どもたちには黙食は難しいでしょう。
しかし飛沫感染を防止するパーテーションやアクリル板を使った場合、子どもがケガをしてしまう可能性があります。
そのため同じテーブルに座る子供の人数を決め、子どもたちにも黙食をルールとして教えるのです。
●外部から人を入れない
冒頭ご紹介したクラスターを過去体験した園長先生は外部の方が園内に入らないよう注意されています。
子どもたちを保護者へ受け渡しするときは園舎の中ではなく園庭や玄関先で。
必要な会合などもオンラインで開催されている状況です。
●園内から陽性者がでてしまったら
すぐに保護者に連絡を入れます。そして必要であれば臨時休園になったことなどを伝えましょう。
大したことがないと捉えずに保護者や子どもの不安を取り除くための対処をしてください。
感染症対策の消毒は、保健所の指示の下施設の消毒が行われます。