厚生労働省保育士等キャリアアップ研修が2022年に必須になることをご存知でしょうか。
園の運営者、管理者は保育士が受けやすい環境を整えることが急務となっています。
保育士の処遇改善のための制度です。
こちらではその「キャリアップ研修」制度よりさらにお給料アップに直結する「保育士処遇改善等加算Ⅱ」の制度とついてご紹介しましょう。
保育士処遇改善等加算Ⅱ
平均勤続年数や実績などを参考し、賃金に加算されていた「保育士処遇改善等加算Ⅰ」。
これに対して2017年より新たに始まった「保育士処遇改善等加算Ⅱ」は、技能や経験を積んだ職員に対して、賃金が加算されます。
これに対して2017年より新たに始まった「保育士処遇改善等加算Ⅱ」は、技能や経験を積んだ職員に対して、賃金が加算されます。
加算される金額は月額5,000~40,000円。
保育施設内でのポジションやキャリアアップ研修の受講数などの要素で決まります。
また、キャリアアップのためには経験年数なども加味されますが、これまで渡り歩いてきた施設がある保育士も保育士として働いてきた年数で計算。
転職経験のある保育士の方も確実に経験が加算対象になります。
加算対象者と加算要件
国が新たに設けた「特定の職位」・副主任保育士・専門リーダー・職務分野別リーダーのおかげで若い保育士でもキャリアアップしやすくなっています。
●副主任保育士
経験年数が7年以上で、主任保育士の補佐を行う管理職。職場での人数の割合は全体の3分の1。
キャリアアップ研修の受講を4分野以上行っており、そのうち1講座がマネジメント分野であることが対象となります。
加算金額が40、000円です。
●専門リーダー
特定の分野による専門性の高さが認められたリーダーとなります。
副主任保育士と同じく経験年数は7年以上。職場での人数の割合も同様に全体の3分の1。
加算要件であるキャリアアップ研修の受講も4分野以上となっていますが、副主任保育士と違い、指定の講座はありません。
加算金額は同じく40、000円です。
●職務分野別リーダー
特定の分野で認められたリーダーです。
職場での人数割合は全体の5分の1で経験年数は3年以上。
1分野以上のキャリアアップ研修の受講が加算要件となっています。ただし、マネジメントと保育実践の研修は加算要件とはなりません。
加算金額は5、000円です。
いかがでしょうか。肩書がつき、加算されることによって保育士の定着率も上がるかもしれません。