昨年の福岡に続き1年も経過しないうちに静岡で幼い命が園バス内で失われました。
複数の要因による痛ましい事故ですが、保育士が必要な確認を怠っていなければ防げた事故だった可能性が高いです。
できうる限りの対策をとり、保護者や園児が安心して園バスを利用できるように努めましょう。
園バス置き去りの要因
昨年の福岡の事件から1年もたたないうちに静岡で件の事件は起きました。
・乗り降りする際の人数確認
・複数の人による車内の点検
・出欠情報の確認
・園児がいない時の保護者への連絡
この4つの要因が重なり、事件につながったことになります。
いかがでしょうか。保育士の仕事として当たり前に行われているはずである確認が行われていないことに気づきませんか。
もちろん人間ですからうっかりしていたり、ミスをしてしまったりということはあります。
しかし、運転手、保育士、園長など複数の目があれば防げた要因だということが改めてわかるでしょう。
あの時もっと子どもがいないことにもっと意識を向けていれば、あの時すぐ保護者に確認の連絡を入れておけば、しかしもう命は戻りません。
運転手の置き去りは年間数件起きている
自動車部品の専門商社「三洋貿易」(東京)が子どもの車内置き去りの実態をインターネットを通じて調査した結果、一般ドライバーの2652人のうち14人、送迎バスの運転手や管理者267人のうち3人がこの1年間で子どもの置き去り経験があることがわかりました。
また、日本自動車連盟(JAF)によると、昨年8月に子どもを残したキー閉じ込めによる出動は63件あったとのこと。
1年ではなく1ヶ月でです。
大きくニュースに取り上げられていないだけで、園バスの置き去りは年に1度は都市部で起きていると行っても過言ではありません。
テクノロジーの力も借りて点検を
置き去りをしないためには車内の確認が重要です。
慢性的な人で不足のために複数人で確認が難しい場合は、ICTシステムのチェック機能やセンサー機能を利用して確認忘れを防ぐためのフローを作りましょう。
運転手がチェックを忘れていたら保育士が気づくように、保育士が人数チェックを忘れていたら保育施設側が気づくように、チェック後の確認が忘れられていたら保護者が気づくようにしておくと最悪の事態を防ぐことはできるでしょう。
いかがでしょうか。
バスの運転手がミスすることがあったとしても、保育士が運転手に確認すれば事故は防げます。
子どもたちの人数が足りないこと、欠席連絡がきていないことを保育士が把握できていれば事故は防げます。
最終的には保育士の確認にかかっているのです。ICTシステムなどテクノロジーの力をかりてでも子どもたちは守りましょう。