保育士は毎日の連絡帳や指導案、保育日誌などの書類のほか文章を書く機会が多くあります。中でも保護者に園での様子や伝達事項を伝えるクラスだよりを書くことが負担になっている保育士は、多いのではないでしょうか。
今回は、保護者に読まれるクラスだよりを書くコツを紹介します。
保護者に読んでもらえるクラスだよりを書く3つのポイント
クラスだよりは、まず保護者に読んでもらわなければなりません。そのため、保護者に読みたいと思わせるようなレイアウトや文字のサイズ、数などの工夫が求められます。
ポイントは次の3つです。
- 保護者に読みたいと感じてもらうこと
- 内容はわかりやすく楽しく
- 連絡事項がしっかりと伝わる
以上の3つを意識しながら、クラスだよりを書きましょう。
保護者に読まれるクラスだよりを書く5つのコツ
3つのポイントを踏まえて、保護者に読んでもらえるクラスだよりを書くコツを5つ紹介します。
1文は短く
簡潔にまとめられた短い文章は読みやすいです。
保護者向けの文章なので丁寧に書こうとしたり詳しく書かなければいけないと考え、文章が長くなったり回りくどい表現になってしまうことがあります。しかし、できるだけ1文は短くまとめ、回りくどい表現にならないよう心がけましょう。
目安として1文は長くても3行以内の長さにとどめ、4行以上になるようなら2文に分けましょう。また、乱暴な文章はよくありませんが、丁寧すぎて大げさにならないようシンプルな語尾や言い回しを意識してください。
文字サイズや行間は大きく、広く
細かい文字で埋め尽くされたおたよりは、読みたい気持ちにはなりません。
フォントサイズは11〜12くらいがちょうどよいでしょう。ただし、おたよりのフォントサイズが園で指定されている場合は、園の指定に従わなければなりません。フォントの種類によってもサイズの印象は異なるので、読みやすいフォントやサイズを研究してみてください。行間が狭すぎないようにも配慮しましょう。
レイアウトを工夫する
イラストや写真、見出しなどを工夫し、パッと見て読みたくなるような楽しいレイアウトにしましょう。
クラスだよりは文字だけではなく、イラストや写真を入れる園が多いと思います。各見出しはフォントを変えたりサイズを大きくしたりなどメリハリをつけると印象が変わるので、いろいろと試してみることがおすすめです。
難しい言葉や漢字は使わない
難しい感じや専門用語を使うと、保護者の中には理解できない人や読む気を失くしてしまう人がいるので避けましょう。
ひらがなと漢字のバランスを考えることが大切です。読みやすいようにと、ひらがなを多用すると読みにくくなる場合があります。漢字が多すぎても読む気がなくなるため、適度なバランスを心がけましょう。
子どもの姿が目に浮かぶような文章を書く
クラスだよりを読んだ保護者の頭の中に子ども達の様子が目に浮かぶような、臨場感にあふれってイメージしやすい文章を書きましょう。
いうのは簡単ですが、実は1番難しいことかもしれません。しかし、すぐには書けなくても意識していくことで少しずつ達していきます。そのためには「普段から子ども達の様子を観察すること」「子ども達の様子をメモに取ること」「頭の中で子ども達の姿や様子をイメージし、そのまま文章に書くこと」の3つを実践しましょう。
まとめ
クラスだよりは、保護者に読みたいと思ってもらうこと、そして読んでよかったと感じてもらうことが大切です。パッと見たときに読みたいと思わせるレイアウトと、呼んだ後子ども達の姿が目に浮かぶような文章を書くよう心掛けましょう。