保育のお仕事パーフェクトガイド

好評のオンライン保育

休園を余技なくされている保育施設、使命感とリスクの板挟みになりながら開園している保育施設と新型コロナウイルスの感染拡大防止のために保育士が不当な扱いを受けたり重責を担ったりしています。
そんな中子どもたちの生活リズムを整えるため、オンラインで「朝の会」を行っている園があります。

オンライン保育

ZOOMでオンライン保育の勉強をしている保育士が増えています。
緊急事態宣言の期間中保育園を原則休園とした東京都杉並区にある保育園。
保育士らが「ZOOM」というオンライン会議で知られるアプリを利用し、自宅から「朝の会」を配信し、それが好評となって拡散したためです。
他のICTシステムを利用したオンライン保育も発信されており、ICTシステムに慣れない保育士もこの自粛期間中に配信を行っています。

保育士にできること

●朝の会の配信
保育施設での「朝の会」は子どもたちの生活リズムを整える大切なルーティンです。
健康観察に点呼、体操や歌などいつも通りに保育士が行い、子どもたちがそれを真似ます。
外出自粛中で保育園に行くこともできず、保護者も自宅待機であれば子どもたちの生活リズムは崩れていると考えられます。
平日の朝同じ時間にきちんと身支度を整えてお友達と一緒に先生とご挨拶をする。
それだけで子どもたちはもちろん、曜日の感覚がなくなってきている保護者の生活リズムも整うことになるでしょう。

●手遊びの配信
高齢者のリハビリにも活用されている手遊び歌。
これをインスタライブなどで配信することにより、子どもたちや高齢者の方たちと一緒に手遊びを楽しむことができます。
画面越しではありますが、保育士が全力で楽しく手遊び歌を披露し、子どもたちが一緒に行うことでストレス発散にもつながるのです。

保育士自身の勉強にもなる

いつものルーティンではあるものの、定点カメラの前で一人でやるため、保育士はどう見せれば子どもたちによりわかりやすく伝わるかを考えなければいけません。
画面越しなので、子どもたちの表情を確認しつつ、こちらもいつも以上に声のトーンを明るくして笑顔で大きくゆっくり話すよう意識しなければ伝わりにくいのです。
全身を使った手遊び歌であればどのような選曲がいいのか、どのように動けば若干タイムラグが生じても伝わるかを考えなければいけません。
また、工作をライブ配信する場合も子どもたちだけでなく保護者にもうまくつたわるように見せ方や説明の工夫が必要になります。
これは外出自粛期間が解除されて実際に子どもたちの前で披露することになったときに勉強になるでしょう。