最近子づれオフィスが増えていることをご存知でしょうか。
子づれオフィスの増加に伴い、企業内保育園や企業主導型保育とも違う子ワーキングスペースに併設された保育所やキッズスペースで働く保育士も求められています。
子づれオフィスやそこで働く保育士のメリットとは何かをご紹介していきましょう。
■子づれオフィスとは
現在新型コロナウイルスの影響で、ニューノーマルとして在宅ワークやテレワークが推奨されています。
また副業も推奨されているため、そういった業務を行うための場所として「コワーキングスペース」が人気を集めています。
PCはもちろん、コピー機などオフィス用品が備え付けられており、自由に使えるほか、PCやタブレットを持ち込みWi-Fiにつないで業務が行えるスペース。
そしてそのコワーキングスペースに「子どもを連れてきていい」という保護者目線の心配りが売りのオフィススペースが「子づれオフィス」というわけです。
オフィススペースの端にキッズスペースが設置してある簡易的なものから、保育所が併設されているところもあり、長時間安心して預けられることがメリットとなっています。
働き方の多様化、保育施設の待機児童問題といったさまざまな要因からこうした子づれオフィスの需要は全国的に広がっている状況です。
■子づれオフィスのメリット
●保育士も保護者も安心
子づれオフィスで仕事をする人は、子どもがすぐ近くにいるという安心感の中でいつも通りに仕事ができます。
保育士も保護者がそばにいる環境で保育ができるのでトラブルがあってもすぐに保護者へ報告・確認が可能です。
●少人数のためしっかり保育できる
子づれオフィスは一般的な保育施設と比べると少人数保育を実践している割合が高いです。
子どもたち一人ひとりにしっかりと向き合える丁寧な保育を理想と考える保育士にとってはもってこいの環境でしょう。
イベントもほとんどないので、保育意外に要する雑多な仕事が少ないのもメリットです。
■子づれオフィスの注意点
●プレッシャーを感じる
メリットである保護者との密接なやりとりができることですが、逆に保護者と近いことがプレッシャーに感じてしまう方もいるでしょう。
いつでも保護者に連絡がとれるという安心感より、見張られているようなプレッシャーが勝ってしまう方には向いていません。
●イレギュラー対応が必要
一般的な保育施設であれば、月極や年度ごとに決まったメンバーが集まりますが、子づれオフィスはその日に訪れた保護者の子どもを預かるので、どういった子がくるのかその都度確認しなければいけません。
名前や好きなこと、嫌いなこと、持病やアレルギー、特性も覚え直さなければいけないでしょう。
毎日変化があることを楽しめる人であれば問題ありませんが、日々変わる子どもたちにやりづらさを覚える保育士は気を張る環境になります。
■子づれオフィスで働く場合
子づれオフィスで働きたいと思ったら、勤務できる範囲に子づれオフィスがあるか確認してみましょう。
遠方まで通わないといけないケースもあるので、あらかじめ通勤時間や距離の目安を決めておくことをおススメします。
保育施設に比べると求人数が限られているため、こまめに求人情報を確認しましょう。