保育のお仕事パーフェクトガイド

保育士の給与はなぜ安い?

近年保育士の労働環境が問題視されています。というのも保育士はとてもハードな仕事内容の割に月給は手取り12~15万円ほど。
これは生活することもままならない給与です。
今回は保育士の給与が安い理由についてみていきましょう。

保育士の給与が安い理由

保育士は保護者からの保育費が直接の運営費になっているわけではありません。
保育園の収入は公定価格で決まっているため、儲かるということがそもそもあり得ない職業なのです。
公定価格とは保育園に通う子供の世帯事情によって価格が変動します。
世帯収入、兄弟の数、両親の職業その他諸々から公定価格は決定されます。
保護者負担の保育料+公費負担(補助金)が公定価格となり、この公定価格は最初から決まっているため決まった額を割り振るとどうしても保育士の取り分が少なくなってしまうのです。

保育士の給与を上げるためには

保育士の給与を上げるためには根本的な部分で公定価格を引き上げるしかありません。
保育料の引き上げは公立の保育園の場合通う家庭の懐事情ち直結するとても難しい問題です。
補助金額を上げることが多く叫ばれていますが、現状では人件費を下げる(給与が減る、もしくは保育士を少なくする)といった事で対応している保育園が多く、保育士が少なくなることで保育士の仕事量が増える、休みたいときに休めない、休日出勤などという問題の悪循環をたどっています。