保育士不足が叫ばれる昨今、保育士の待遇の改善が進んでいます。そんな中、保育士を目指す方が増えています。中でも公立の保育園に勤務する公務員保育士に注目が集まっています。ここでは、公務員保育士を目指す方のためになる情報をご紹介しています。
【そもそも公務員保育士とは?】
公務員保育士は、地方公務員に当たります。公務員ということもあり、収入面での安定感から、公立保育園への就職を希望する人が増加しています。
では、公務員保育士といて働くにはどのようにすればよいのでしょうか。
公務員保育士になるには、自治体による公務員試験に合格することが必須となる他、地方自治体で保育士採用試験を受け、保育士資格を取得しなければなりません。
また、試験に合格してもすぐに勤務できる保証はなく、まず採用候補者として自治体に登録されます。
対象エリアで欠員が出た際、施設側から採用の申し出を受けてからやっと保育士として働くことができるのです。
【公務員保育士になるための試験対策は?】
公務員保育士として働くためには、公務員試験を受けることは先述したとおりです。
特に教養試験は中学から高校までに学んだ内容が幅広く出題されるので、苦戦される方も多く、どこにポイントを絞っていいのか分からないという方も。
もしも、どんな問題が出題されるのか不安という方は、過去に自治体で出題された問題をチェックするとよいでしょう。予算と時間に余裕のあるという方は、公務員試験専用の学校に通うことを検討するのもおすすめ。
基本的に専門試験は、一般の保育士資格試験と変わりませんが、自治体によって小論文が課せられる場合もあるようです。まず、ご自身が受験する自治体の試験内容を事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
【難関の公務員保育士の試験の倍率と難易度】
公務員保育士は、欠員が出て補充が必要な場合のみ募集が行われます。したがって、毎年募集しているわけでありません。また、自治体によって人数の差があり、1~2名の募集にも関わらず受験者が40~50名と倍率が20倍になることもしばしばあります。
公立保育士の試験の難易度はかなり高く、狭き門となっています。合格の目安は、公務員試験の一次試験では何点以上というような合格基準はありません。得点の上位者から二次試験で選考する人数で合格かどうかが決まり、一次試験ではおよそ65%~70%以上の正解率が必要と言われています。
また保育士試験に年齢制限はありませんが、公立の保育園に採用されるための試験には年齢制限があるので注意が必要です。