新人の保育士のための研修ツールとして開発された「ほいくる」。
今後現場で普及してくるであろう保育教育システムをご紹介します。
特徴を知っておけば、新しい職場で利用されていた時に落ち着いて対応することができます。
保育士の人手不足の解消になるツール
2019年12月に株式会社ジョリーグッドが、LIFE SCHOOL社会福祉法人「つぼみ会」と共同で開発した保育士の教育と採用を目的とした保育研修VR「ほいくる」を発売すると発表しました。
今、保育士の人手不足は深刻な問題となっています。
待機児童問題の大きな要因は保育施設の少なさだけではなく、保育士の人手不足と考えられており、2019年10月より幼児教育・保育の無償化がさらに人手不足に拍車をかけました。
施設が増え、入園希望の園児や保護者がいたとしても、施設側の人手不足のために入園を断らざるを得ない状況です。
今回、先端テクノロジー開発会社の株式会社ジョリーグッドがLIFE SCHOOL 社会福祉法人つぼみ会と共同で開発した「ほいくる」は、そんな保育士の人手不足問題を解消するために、保育士の教育と採用を目的としています。
保育研修VR「ほいくる」とは
新人の保育士が日頃行ってしまいがちな間違った保育対応を、園児の目線になってVR体験することができるという保育のVR教育ソリューション「ほいくる」。
実際の保育施設の中で行うことを想定されています。
保育士として、園児と職員両方の立場を当事者目線でVR体験することで、保育現場での力を磨くトレーニングができるのです。
そのメリットは以下の通り。
●教育のばらつきを防げる
先輩保育士や研修講師などによっても保育教育のばらつきは出てきます。
特に保育現場未経験の保育士を研修する場合、かなり時間を割くことになるでしょう。
保育施設側もいつでも時間的余裕があるわけではありません。
トラブルが起きたときの対処法を伝える際も研修期間中では教育の内容に差がでます。
「ほいくる」にはキャリアのある先輩保育士でも客観的に自らの保育を振り返ることができる体験学習コンテンツが含まれているので、新人保育士だけでなく、キャリアのある保育士の教育・対応のばらつきを防ぐことができるのです。
●いつでも繰り返し保育現場の研修が可能
「ほいくる」であれば、いつでもどこでも繰り返しトレーニングを行うことができ、先輩保育士の手を借りたり、保育現場での作業を止めたりすることなく一人でも研修を行うことができます。
一般的に保育現場の研修となると、先輩保育士にフォローをしてもらったり、研修期間が設けられるため、教育係の保育士の時間を割かなければなりません。
忙しい先輩保育士とコミュニケーションを取ろうにも難しかったり、声をかけづらかったりということがありましたが、「ほいくる」を使えば自分の空いた時間を使って研修が可能です。
●集合研修もできる
複数の職員を抱える事業者として、各保育士のトレーニングの受講履歴や理解度を把握することができます。
1対多数の集合研修もできるプランがあり、トレーニング中の視点を解析して受講者の理解度がスコア化されるのです。
教育施設や保育施設向けに提供されていく「ほいくる」。
今後研修と職場体験の要素を併せ持つ「ほいくる」が保育士の教育や採用ツールとして普及していくでしょう。
保育士求人などのイベントなどでも体験展示されています。一度体験してみるのも良いかもしれません。