保育お役立ちコンテンツ
子どもを叱るのは難しいことです。
思いが通じないことは多々ありますが、怖いのは子どもの心を傷つけてしまう恐れがあること。
保育士に必要なことは、効果的に子どもの成長を促す叱り方です。
いたずらをした子どもにはどのように対応したら良いのかご紹介しましょう。
どうしていたずらをするのか
体だけでなく脳も急激に成長している幼児期。
おさえきれない探究心や知的好奇心が、大人にとっては意味がないように見える行動に潜んでいます。
いたずらも自発性や創造性をはぐくむ上で必要なことなので、保育士や保護者はおおらかに受け止めることが大切です。
いたずらをした子への対応
まずはいたずらをした状況を性格に把握しましょう。
子どもの言い分を聞かずに頭ごなしに叱ってはいけません。
本人の気持ちや考えに耳をかさず、状況を把握しないまま叱っても、こちらの声は心の響かないですし、誤解をしていたら傷つけてしまいます。
一度言い分を認め、子どもが言ったことをオウム返しして「あなたの考えてることが伝わってるよ」と安心感を与えましょう。
素直な気持ちになったところでこちらの意見を聞いてもらいます。
いたずらして叱られると分かっていて心を閉じている子どもに意見しても声は届きません。
聞いてくれる状況を作ることが大切なのです。
子どもの叱り方
●なぜ叱っているかを伝える
なぜ叱られているのか子どもに伝わっていなければ、「怒られた」ということしか伝わりません。
なぜ叱っているのかを伝えることは大切なポイントなのです。
子どもでも理解できるようにわかりやすい言葉で叱っている理由を伝えましょう。
もし理由がわからないまま「怒られた」事実だけを受け取って謝ってきたとしても、叱られた理由がわかっていないので、同じいたずらを繰り返す可能性が高いです。
●感情的にならない
子どもがいたずらを認めなかったり、叱られている時の態度が悪いとつい感情的になってしまうことがあります。
しかし、子どもを叱るときには感情的になってはいけません。
頭ごなしに叱っても子どもには「怒られた」「こわかった」としか伝わらないので、ショックを与えたり、傷つけてしまう場合があります。
叱るときには冷静に、諭し言い聞かせることが重要です。
●叱った後はフォローする
子どもを叱った後にはどうすればよかったのかを教えてあげるようにしましょう。
叱りっぱなしにしているとこれからどうしたらいいのか子どもにはわかりません。
やさしく教えてあげて、笑顔でフォローしましょう。子どもの気持ちに寄り添って頭をなでたり手をにぎったりして安心させてあげてください。