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認証保育園とは
2020/02/29

認証保育園とは、東京都が独自に定めた基準をクリアした保育施設です。
認可保育園は国の基準をクリアしたものになるので、認証保育園は認可外保育園に分類されます。
認証保育園の基準や環境について認可保育園の基準との違いを踏まえながらご紹介します。

認証保育園がなぜ必要か

東京都の保育士不足は深刻です。
保育士不足から0歳児保育を断っている保育園もあるほどで、仮に新しい保育園を設置したいと考えたとしても、東京のような大都市では国の設置基準を満たす面積がないなど難しいと考えられます。
保育園自体が少なく、待機児童問題にも影響を与えてしまっているのです。
国の認可基準をクリアした認可保育園を設置できないという問題の解決のために生まれたのが認証保育園です。
認可保育園に入所できない待機児童の受け入れだけでなく、保護者のニーズの受け皿となるために東京都独自の基準で認証された保育施設になります。
この認証保育園は保育施設としての役割が大きく、厚生労働省でも「地方公共団体における単独保育施策(地方単独保育事業)」と呼称して支援しています。
東京都の定めた独自基準をクリアした認証保育園ではありますが、現在は東京都だけでなく、千葉市やさいたま市、横浜市、川崎市、浜松市、大阪市などが独自基準で保育施設を認証する制度を行い、保護者のニーズに応えた保育園の運営が行われています。

認可保育園と認証保育園の違いとは

前述の通り、認証保育園は認可外保育園に分類されます。
認可保育園は「国が定める基準をクリアした保育施設」です。
認証保育園は「東京都が独自に定めた基準をクリアした保育施設」になり、国の基準は満たしていません。
保護者のニーズに応え、待機同問題の解決に向けた保育施設になります。
ではその基準の違いとはどういったものなのでしょうか。
認証保育園で心機一転保育士として活躍したいと考えたときのために、その違いを把握しておきましょう。

東京都の認可保育園・認証保育園の基準の違い

●定員・対象年齢
認可保育園の定員は20名となっています。対象年齢は0〜5歳です。
認証保育園の場合、A型とB型に別れており、A型の対象年齢は認可保育園と同じく0〜5歳。
B型の対象年齢は0〜2歳のいわゆる未満児です。
A型の定員は20名〜120名となっており、B型の定員は6名〜29名となっています。
●面積
保育施設の面積の基準は、認可保育園が2歳未満児の1人に対して乳児室が1.65平方メートルで、ほふく室が3.3平方メートルになっています。
同じく認証保育園A型は1人に対し3.3平方メートル。認証保育園B型は1人に対し2.5平方メートルです。
●保育料
認可保育園は区市町村が徴収します。保護者の所得によって変化、3〜5歳児は保育料は無償になり、給食費などは発生します。
認証保育園は認可外保育園と同じく保育所自体が徴収します。保育料は上限があるものの保育園で自由に設定が可能です。
●入園申込み
認可保育園は区市町村に行い、取りまとめられて入園可能の場合保護者に通知がいきます。
認証保育園は保育園と保護者が直接契約し入園することが可能です。
●開園時間
認可保育園は11時間と開園時間が基準で定められています。
認証保育園は13時間以上が義務づけられており、これは2カ所以上の保育園に在籍・通園させる二重保育の解消のためです。