ライフスタイル・お悩み
毎日の保育の中で、保育がワンパターンになってしまう。保育雑誌や先輩の保育を参考にしつつ、一人一人が違う子ども。毎回違うクラス運営でそれぞれに合った保育をするためにはどうしたら良いかとお悩みの保育士さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
保育雑誌はもちろん参考にしつつ、そこから工夫をする、発想を膨らませるということについて見ていきましょう。
日常の保育の中から保育のアイディアを探してみよう
アイディアはじつはいろいろなところにあります。日常の暮らしの中で、目につくものから「これは遊びに使えないかな?」「これを保育室に持っていったらどんな反応をするかな?」と普段からアンテナをはっておけるかが大切です。
お菓子の空箱や袋、食品や化粧品の空容器、包装紙やリボン、雑誌やチラシの紙、子ども達は遊びの天才で想像以上の遊び方をしてくれます。
つまり、これを使ってこう遊ぶと決めてしまわないことがポイントです。
保育がワンパターンになるのは、大人がやることを決めてしまっているからです。大人の発想を超えて子ども達が遊べるような環境・計画づくりが大切です。そうすることで、子ども一人ひとりに合わせて、保育をしながら柔軟に保育を展開させていくことができます。
子ども主体の遊び展開を考える
大人が主導権を持ってしまわず、子ども主体で展開していきます。保育士がすることは、子どもの発想が自由にどんどん広がっていくように、環境を広げていくことです。
環境を広げることで、子どもの経験の幅を広げます。目に触れるものを増やす、室内だけでなく、室外、園庭にも今まで保育園になかったものを出してみましょう。自分の当たり前を崩していくことが広げるということに繋がります。
園外の活動(お散歩)の場合は、いろいろなコース、場所を「広場」や「公園」に限定しない。同じ場所に行くとしても別のルートで行く、違うクラスのお友達と行くなどです。
子どもから引き出す保育で、子どもの伸びる力を育もう
自分の生活の中にも色んな方向にアンテナを張っておくこと。頭をやわらかくして、発想を膨らませる、転換することです。子どもの遊びの展開を助長する環境構成をすることが、保育の仕事ですから、まず「子ども主体」であること。大人から「与える」保育ではなく、子どもから「引き出す」保育をしてこそ。子ども自身の持っている「伸びる力」を育み、支えることに繋がります。