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増えている不安症(不安障がい)周囲に必要なこと
2025/03/23

子どもが「園に行きたくない」と言ったら親は混乱しますし心配にもなります。
また、学校での不登校の背景には、「不安症(不安障がい)」が関係している場合もあるとされています。
文部科学省の調査によると、不登校の小・中学生のうち2割以上が「不安や抑うつに関する相談」を受けていたことがわかっています。
子どもたちは何に対して不安を感じているのか。その原因や対策について、不安の予防教育に取り組む公認心理師の浦尾悠子さんに話を伺いました。
(※2025年1月26日 朝日新聞の記事を参考に要約しています。)

子どもの不安と向き合うために。個性を尊重する環境づくりの重要性

不安が過剰に強かったり、長期間続いたりすると、日常生活に支障をきたし、「不安症」と診断されることがあります。
不登校の子どもによく見られるのは対人不安です。
友達からどう思われているかが気になる、先生に怒られるのが怖い、集団の中にいること自体が不安。
そうした悩みを抱える子どもは少なくありません。
こうした不安は、本人の気質や特性、発達段階、人間関係、生活環境など、さまざまな要因が絡み合って生じることが多いのです。
不安の問題は、本人の特性と周囲の環境がうまくかみ合わないことで生じるケースが多いため、目に見える症状だけでなく、その背景にある要因にも目を向けることが大切です。
一人ひとりの違いを尊重し、個々に合った環境を整えることが、不安を軽減する鍵となります。

園や学校に求められる変化とは?個性を尊重して不安を軽減するために

日本の学校は、同調圧力が強い環境になりがちです。
一斉指導が基本であるため、集団への適応が求められる場面が多く、「周囲となじめているか」「迷惑をかけていないか」「嫌われていないか」「ひとりぼっちにならないか」と、不安を感じやすい状況が生まれやすいのが現状です。
学校が、一人ひとりの違いを認め合い、尊重し合う場になれば、こうした不安は減っていくのではないでしょうか。
その一環として、不安の予防教育に取り組んでいます。
認知行動療法の考え方を取り入れた「勇者の旅」というプログラムを実施。
不安という感情について学び、状況を客観的に捉えることで、不安と向き合い、うまく付き合っていく力を養うことを目的としています。

学校環境の改善が鍵。不安と向き合う力を育む

年間8時間以上をかけて行うこのプログラムは、これまで延べ100以上の小・中学校で導入されてきました。
参加した子どもたちからは、「不安を小さくできるようになった」という前向きな声が寄せられています。
しかし、子どもたちがどれだけ心の持ち方を学んでも、学校環境そのものが変わらなければ根本的な解決にはなりません。
教職員の数を増やし、一人ひとりのニーズに寄り添った対応ができる体制を整えるなど、学校全体の改革が求められています。