保育お役立ちコンテンツ
自分の周りで事故が起きなければ、漠然と事故が起こるということをイメージできないものです。
しかし、小さなお子さんの命を守る以上、保育士は事故がおこる可能性を意識し、未然に防がなければいけません。
そのためにも保育園で起こりやすい事故や過去の事例などを知り、万が一に備える必要があります。
原因がわからない事例もありますが、保育士が知識があれば防げたものもあるのです。
以下を参考に、ヒヤリハットをふくめ子どもたちを守っていきましょう。
お昼寝中の事故・事例
命に関わるのがお昼寝中の事故です。
思っている以上にお昼寝中に命を落とすお子さんがいます。
事例1:
認可外保育園で当時生後6ヵ月の男の子がお昼寝中に死亡する事故が発生。
吐き戻したミルクの誤飲による窒息死の可能性が高いとのことでしたが、気づいたときにはうつぶせ寝だったとのことです。
事例2:
認可外保育園で当時1歳2ヵ月の男の子がお昼寝中に死亡。
1歳児は10分おき、0歳児は5分おきに睡眠の状況を確認するように自治体から指導が合っていたにもかかわらず、1時間ごとに午睡チェックをしていたと報告がありました。
食事中の事故・事例
食事を喉につまらせる、アレルギーを発症するなどが起こりやすい事故です。
事例1:
認定こども園で、節分の豆まき行事の際に当時4歳の男の子が豆をのどに詰まらせて死亡。大豆が気道につまり、窒息死でした。
事例2:
認可保育園で、卵アレルギーをもつ子に卵を使用したおやつをだし、呼吸困難と蕁麻疹を発症させるという事故が発生。
最初に与えたときは気をつけていたものの、おかわりを所望されて失念していたことが原因でした。
水遊びでの事故・事例
プール活動や水遊びは細心の注意を払っていてもヒヤリとすることが起きるものです。
事例1:
幼稚園で当時3歳の男の子が溺れて死亡する事故が発生。監視と指導を一人の教諭が行っていたため、監視の空白ができてしまったのです。
また、緊急事態の対応マニュアルも救命措置の指導も行われていませんでした。
事例2:
認可保育園で当時4歳の女の子が溺れて死亡するプール事故が発生。
園でのプール最終日において、監視していた保育士2人が滑り台を片付けるために子どもたちから目を話したことが原因でした。
お散歩中の事故・事例
お散歩中もさまざまな事故に巻き込まれる可能性があります。保育士は気が抜けません。
事例1:
信号待ちをしていた園児たちに、事故を起こした乗用車がつっこみ、2歳児2人が死亡、1人が意識不明の重体、園児10人と保育士3人がけがをするという痛ましい事故がおきました。
乗用車運転手の前方不注意が原因で、子どもたちをはじめ保育士も巻き込まれる惨事となりました。
事例2:
外遊び中、公園の花壇から1.5mほど3歳の女の子が滑落。
事故後女の子は意識があり、自立歩行していたため保育士は頭や手足の擦り傷で軽傷と判断しました。
しかしその後前頭部の骨折と脳挫傷が判明し入院。
保護者への連絡体制や危機管理が不適切だったことが指摘されています。