保育士になるには
筆記試験に合格した後は、いよいよ実技試験が待っています。保育士になるための最終課題ともいえる、実技試験についてご紹介しています。
【保育士試験の実技試験とは?】
保育士試験を受け、筆記試験に合格したら実技試験を受験します。時期は、筆記試験が終了した1ヶ月半~2ヵ月半の間になります。
もちろん、この間に練習などの準備をしっかりとしておくことが大切で、日ごろからきちんと練習をしていれば心配はいりません。
試験の内容は、以下種類があり、3つの中から2つを自分で選ぶことができます。
・音楽表現 課題曲の弾き語り(ピアノ、ギター、アコーディオンの演奏でOK)
・造形表現 課題を元に絵画で保育シーンを描く
・言語表現 課題を元に3分間読み聞かせ
保育士というとピアノが弾けないとなれないイメージもあるかと思いますが、他の2つの課題に合格すれば、保育士とて働くことが可能になります。
【実技試験のポイントは?】
保育士試験の実技試験を受ける際は、どんなころにポイントを絞ればよいのでしょうか。
ここではポイントについてご紹介します。
・音楽表現(ピアノ・ギター、アコーディオンからチョイス可能)
課題曲となる童謡2曲をピアノ等で伴奏しながら歌う試験です。童謡ということもあり、親しみもあり難易度も高くはありませんが、やり直しは一切ききません。また、楽器の音よりも声が小さいのは減点となりますので、子どもと一緒に元気よく歌うことをイメージしましょう。
・造形表現(絵画)
制限時間45分以内に決められた課題・保育シーンの一場面を描きます。鉛筆(シャープペンシル可)、色鉛筆、消しゴム、時計のみを持ち込むことができますが、難易度が高いといわれる理由は、試験当日に課題が発表されるということ。ポイントは、明るく、動きがあり、色彩豊かな温かみのある、バランスのよい絵であるということです。
・言語表現(読み聞かせ)
子どもたちが目の前いることを想定して、読み聞かせの要領でお話をします。この試験のポイントは、表現の技術、幼児へ対する話し方、声の出し方等。3分という時間が与えられますが、焦ってしまうとつい早口になり、持ち時間が余ってしまうことも。そういったことも減点対象となりますので注意しましょう。
【保育士の実技試験の注意点は?】
実技試験は、過前述した3分野の中から2つを選んで受験しますが、8割程度の方が合格しています。また、事前に課題も決められていますので、受験申請の際、保育士試験受験の手引きを確認しましょう。
ただ、造形表現は当日に課題が発表されること、言語表現は暗記する必要があるなど、それぞれ注意が必要です。
当日は、身だしなみにも注意が必要です。スーツで行く必要はありませんが、華美なネイルやメイク、派手な髪の色はやはり好印象を与えませんので、注意が必要しましょう。
筆記試験から、準備期間も十分にありますので落ち着いて当日を迎えたいものですね。