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処遇改善につながる「キャリアアップ研修」とは?
2021/06/11

厚生労働省保育士等キャリアアップ研修が2022年に必須になることをご存知でしょうか。
園の運営者、管理者は保育士が受けやすい環境を整えることが急務となっています。
保育士の処遇改善のための制度です。
こちらでは処遇改善「キャリアップ研修」制度についてご紹介しましょう。

処遇改善につながるキャリアアップ研修
各都道府県が提供する「県実施研修」と、外部委託による「指定研修」の2種に別れている「キャリアアップ研修」。
指定研修は自治体が実施する研修のうち、県がキャリアアップ研修の要件を満たすとした講座のみが対象となります。
具体的には自治体のホームページに掲載されていますので確認しましょう。

キャリアアップ研修の分野
受講する研修内容は8つの分野にわかれています。
さらに大きく分けると「専門分野別研修」「マネジメント研修」「保育実践研修」の3つで構成されます。
●専門分野別研修
①乳児保育 乳児への適切な関わり、保育環境を学ぶ
②幼児教育 幼児の発達に応じた教育や環境を学ぶ
③障害児保育 障害への理解、保育環境について学ぶ
④食育・アレルギー対応 食育やアレルギーへの正しい知識を学ぶ
⑤保健衛生・安全対策 保険計画や事故・病気感染防止を学ぶ
⑥保護者支援・子育て支援 保護者支援の方法や地域ごとの支援を学ぶ

●マネジメント研修
⑦マネジメント リーダーシップや人材育成などマネジメントを学ぶ

●保育実践研修
⑧保育実践 子どもに対する理解を深め、実戦的な保育を身につける

キャリアアップ研修を受講しておくと転職に有利
キャリアアップ研修を受講して、知識などが身についたと認められると「修了証の発行」「名簿への登録」が行われます。
特定の条件を満たした証明となるため、園長や主任保育士など役職のある求人への転職時に有利になるのです。
また、保育現場を離れた場合も「修了証」があれば経験や知識の証明となるので保育現場へ復職もスムーズに成るでしょう。

自治体によっては個別に処遇改善の施策を行っていることもあります。
無金利で貸付金を行う制度、給与の上乗せ、家賃補助やテキスト代補助などもありますし、キャリアアップ研修の受講をする際に独自の処遇改善に取り組んでいる自治体や保育園を探してみるのも転職の際の指標になるでしょう。